大学で出会った「あらくれ」た友人に話を伺って見ました!

みなさんこんにちは!

今日はいつもとは違って、おしゃべりな僕の話を延々と語ることはしません。

今回は、自分の目標や将来を見据え考えながら、自分を律しながら日々努力しているあらくれた友人をインタビューして見ました。

まずはイメージ画像(僕の絵が下手なのは置いといて)とともに、自己紹介から!

名前:ちひろ(男)

所属:慶應義塾大学経済学部1年(同じクラス!)

住んでた場所:イギリスのサリー州(ロンドンからやや南にあるらしい)に8年。アメリカのニューヨーク州に3年。高校は日本。


彼は受験時代にイギリスと日本の大学を受験し、今慶應大学に通っています。

今回のインタビューでは、なぜ日本の大学をに進学したのか、何を目指しているのか、そして意気込み(個人的に聞きたかった笑)を、慶應大学の食堂で腹をすかせた慶應ボーイと慶應ガールがせっせと昼ごはんを食べているときに聞いて見ました。(C: Chihiro)

※なお編集の都合上、実際のインタビューとは順番が違ったり、内容に誤差がありますが、彼の想いは曲げないよう注意しています。


- イギリスと日本、両国の大学を受けたと思うんですが、なぜ日本の大学に進学したんですか?

C: 学費の問題があったから。イギリスの大学の学費は、イギリス人よりも留学生の方が高く設定されていて、その高い学費を払うのは家計的にも大変だった。


- なるほど。イギリスでは、日本のように受験時に専攻を決めなければならないと思うが、なぜ経済学部を受験したんですか?

C: イギリスの大学を受験する際には、(Imperial College Londonなど)の医学部生体医学科(bio-medical science)を専攻にしていた。そこの大学には、経済と医療をつなげようとしているコースがあって、興味を持った。日本の大学を受ける時には、一応こうして経済にも興味があったから、経済学部を受けた。


- イギリスでは経済学部を受験しなかったんですね!なぜ医学部・医療に興味を持ったんですか?

C: 昔は医者になりたいなと思っていたけれど、実力的にどうかなって考えていた。ただ、医療問題で患者が苦しむ社会に疑問を持っていた。今も、もっと生きやすい社会を作りたいというか、医療経済をもっとよくしたいと思ってる。

イギリスと日本では医療のシステムが全然違っていて、特に患者に対する扱いが大きく異なってる。医療現場において、日本ではサービス意識・おもてなしが行き届いてるけど、イギリスでは違う。イギリスでは、医療費は国 (NHS: National Health System)が負担してくれるので、多くの人が気軽に医療機関を訪れている。なので、病気や怪我をした際に、診療を受けるまで1週間待たされることもある。もちろんイギリスの患者も今不満を抱いてるし、自分も父親が怪我した時とかにそれをすごく感じた。日本では手術した後の対応がしっかりしているけど、イギリスでは手術したら即退院。注射器を「はい」って渡されて、そのまま家で術後の処理は勝手にやってねみたいに放任されてしまっている。

もちろん、日本にも医療問題はある。医師不足だったり、病院の部屋が足りなかったり、医療費の負担が大きかったり。ガン患者数が先進国で一番多いのも日本。そして何より問題に思うのは、医療の研究に当てられているお金が少ないこと。研究費用が当てられなければ、医療技術を向上していくのは難しくなってしまう。だから僕は、医療分野におけるお金のフローについて考え直したい。もっと潤滑にお金が医療の研究に当てられる様にしたい。だからこそ、「経済」と「医療」の両方を結ぶ様な勉強を大学ではしたいと思った。


- なるほど。ちひろは慶應で医学部管弦楽団に入ってると思うんだけれど、それは医療に関わる人と話をする場所を探していたから?

C: 管弦楽に興味があったのが大きいけれど、それもあるかな。医学という分野から離れたくはなかった。医学部管弦楽団は慶応医学部と日本赤十字看護大学から主に人が来ているから、日吉にいたらなかなか交流することがない医療に関わる人たちと交流を持ててることは、自分にとってメリットかな。


- ありがとう!ではここで少し話題を留学に移したいと思います。昨今日本の高校から海外大学に学部留学する人が増えてきているんですが、この流れについてどう思いますか?

C: 世界に日本から羽ばたいていくということはいいことだと思う。視野が広がったり、宗教的・文化的違いに気づくことができたりと、「海外で生活すること」にメリットがあるのは確か。何より、学問を深めるだけではなくて、コミュニティの幅を広げることもできるから、人間的に成長することができるんじゃないかな。


- なるほど。では次に語学留学について、こちらも希望する学生が増えてきていると思うんですが、これ居着いてはどう考えますか?

C: 「言語習得」を目標にして、大学生で海外に行くことはあまり賛同できないかな。小学生で行くとまた違うのかもしれないけれど、「語学留学」の目的を大学生が1年という短期で達成するのは難しいと思う。僕自身、高2でイギリスに行った時に、1年では言語を習得するのは難しいと感じた。語学は、「どれだけ成長したか」、「どれだけ伸びたか」が見えない。そんな明確に成長を測れないものを目標にするとさまよってしまうと思う。

もし短期で留学するのであれば、言語じゃなくて他の目的で行くべきだと思う。だから、専攻や学びたいことが定まっている場合には、海外に行ってそれに対する新たな視点とか知識を学べると思う。実は言語目的で海外に行かない方が、現地の言葉を使うようになるし、語学を磨くことに関してもプラスに働くと思う。


- 語学留学について同意見やわ。次に今通っている慶應大学について話を聞かせてください。慶応大学に入る前のイメージと入った後のリアルはどうだった?違ってた?

C: 慶應には多種多様な人がいるんだろうなというイメージを持ってた。内部進学で大学に入学する人もいるから、内部と外部それぞれいろんな価値観を持った人と出会えると思った。外部は受験勉強をしていて、知識がその分ついているのに対して、内部は課外活動やスポーツに力を入れていて、自分が好きでつきつめたいことをつきつめて高校生活を過ごしていたと思う。こんな環境だからこそ、色々な事を知るのが好きな僕は成長できるんじゃないかなと思った。


- 慶應での講義はどう?

C: 僕は日本で日本の高校に通ってから大学に入ってるから、大人数で一つの講義を受けるっていうのが新しい体験で、まだ慣れない部分もあるかな。ただ、カリキュラムや教科書に沿って教えられる高校とは違って、より専門的な内容を知れたり、教授の個人的な意見を知れたりするのが面白いと思う。


- なるほど。慶應に通う間に海外留学はしたいと思う?

C: 慶應大学とイタリアのボッコーニ大学とのダブルディグリープログラムに今は興味を持ってる。ダブルディグリーそのものに興味があるのはもちろん、今まで住んだことのないイタリアの地域社会を知ることができるいいチャンスだと思う。そして、これから経済を勉強するにあたって、日本の経済から見た視点だけではなくて、イタリアの経済から見た視点を得ることができるのは、大きなメリットだとおもう。


- 慶應の4年間で達成したい目標は何かある?

C: 正直今は興味の幅が広くて、やりたいことが定まってない。だからこそ、多様な人が集まる慶應でできた仲間と話しながら、この4年間で主軸・目標となるものを見つけたい。


- ありがとう。では最後に、この一年の意気込みを聞かせてください。

C: 意気込みか(笑)新しい環境で仲間をたくさん作って、人のために動けるようになりたい。行動力・思いやりをつけて、コミュニケーション能力や課外活動を通して自身の能力を高めていきたいと思う。



インタビューの全容はこれで終わりです!最後に僕から一言二言。

日本とイギリスの医療問題、留学、日本の大学などなど、色々な話を熱い想いとともに伝えてくれるのを聞いて、彼の深い考えや考察に刺激を受けました。日本・イギリスの医療問題について客観的に考え、それを主体的にどう解決して行きたいのかを熱く語ることができ、そしてその想いを実際に行動に移している大学一年生が、日本にそういるでしょうか?ただただその場の空気に流されるだけではなくて、自分で、自分の足で目標に向かって努力する。そう言った大学生はそう多くはいないのでないでしょうか?

彼が「あらくれ」ているなと思ったのは、自分がどう言った分野に興味があるのかその理由を語ることができ、その分野についての知識も兼ね備えていて、そしてその分野への興味を実際に行動に表していることです。

自分で考え、行動し、夢の実現へと前へ進む。

そんな姿に僕は刺激を受けています。


Yuichi

あらくれ者のじぶんごと

私たちは「あらくれ」です。メンバー全員が荒くれた海を進む船のような人生をこれまで歩んできたことから、そう名付けました。全員が海外大への学部進学という道を選び、世界中で様々なことに挑戦しています。本ブログではその様子を日本に住む高校生や留学に興味を持つ人たちへ発信し、わたしたちの記事によって視野を広げてもらうきっかけになればと思っています。

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