みなさんこんばんは。
日本に一時帰国中のキョウトジンです。
今は東京にいて、連日ライブに行ったり、友達に会ったりとかなり忙しい1週間でした。
来週は京都に戻るので、ゆっくり過ごしたいと思います。
実は、今週の金曜に東京の大学に通う友達の一般教養の授業に潜ってきたのですが、内容が金融に関する内容で、クレジットカードやローンなどの基礎知識などが主な話題でした。
ほぼ知っている内容だったので流しながら聞いていましたが、ローン審査の説明をされている時に、「信用」の話が出てきたところで、中国にある芝麻信用(ゴマ信用、sesame credit)のことをふと思い出しました。
今日はこの中国で今広く利用されている「芝麻信用」について説明していきたいと思います。
この芝麻信用は簡単に言えば、Alipayなどを手がけているアリババグループが開発した個人の信用評価を数値化するシステムです。
日本だと、個人信用情報機関というのがあり(JICC, CIC, JBAの三つ)、この機関が各個人の取引情報などを管理し、その情報をカード会社や銀行などが利用しているというシステムです。
ただ、芝麻信用の場合はAlipay自体が取引をするカード会社自体のようなものなので、日本のようにカード会社と別に機関があるのではなく、同じグループ内で信用情報が使われています。
中国人のほとんどがAlipayを使っており、普段の生活用品の購入だけでなく、公共料金の支払いなども同じアプリを使って行うことができるので、同じアリババグループ内で一括して情報を管理することにより、その人の信用情報がかなり正確にわかるという形になっています。
こうして集められたデータ(身分情報、貸付金の支払い能力、アプリに登録されている友人の資産情報(人脈)、普段の買い物の情報)により500-900の間ぐらいの点数がつけられます。
上から
750以上 優秀
700-749 良い
650-699 普通
550-649 やや劣る
550未満 劣る
といった感じでしょうか。
参考URL:https://www.creditsesame.com/blog/credit/credit-score-range-for-experian-transunion-equifax/
いま、中国ではこの点数は一番わかりやすいステータスとして利用されています。
日本でもローン審査というものがあると思いますが、それよりかなりわかりやすく、この点数以上なら借りられる、この点数以下なら借りられないというふうになっているのです。
他にもビザが取りやすくなったり、保証金なしで部屋をかりることができたり。
結婚相手をこれで判断したりするという話も聞きます。
さらに、この数字はステータスとしてだけでなく、この数字を通貨として使うこともできます。
10減らすことによって何かを買うといったこともできるようです。
まあなにを言いたいかというと、
中国は超管理社会だということですね。
...あれ?これ前にも言った気がしますが...まあいいでしょう。
10億人もいるんだから仕方ないことです。
日本に帰るまえには北京に行っていたのですが、故宮などの観光スポットは基本的にテロを防ぐため身分チェックと手荷物検査があります。
そこで中国人は皆「居民身分証」というマイナンバーカードのようなものを持っていました。それをタッチするだけでチェック完了という形です。(僕はパスポートを使っていましたが)
この例からもわかるように全てがデータ化されているこの国では、いい面も悪い面も含めて便利、と言えるでしょう。
いい面としては取引などがシームレスに素早く行えること。悪い面としては全てが管理されてしまっていること。現金だけで生活することはほぼ不可能ですし、常に見られているという感覚があります。
まあ、みんなそれを自覚した上で生活しているんですけどね。
日本も東京オリンピックに向けてキャッシュレス化を目指している中、中国はキャッシュレス化のその先、信用情報を数値に単純化してしまうところまでたどり着いています。
この記事を見ている人は高校生や大学生が多いかと思います。なのでローンや信用情報などもあまり考えたことがないかもしれません。
ですが、いずれ日本もこのように全ての取引情報をデータ化しビッグデータとしてまとめる管理社会を迎えると思います。
その時のために、今中国で起きている変化を予習しておくのはいかかでしょうか。
以上キョウトジンでしたー
来週はもう少しライトな北京旅行の話でも描きたいなと思います。はい。
それでは
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