海外大での寮生活

みなさんこんばんはー


4月に入り急に暖かくなってすでに夏バテ気味な、キョウトジンです。



さて、今日は海外大での「寮生活」について書きたいと思います。

 一般的に、アメリカの大学では1,2年生の間はほとんどの学生が寮で生活します。周りで部屋を借りるよりも圧倒的に安いので、留学生の多くは3年生以降でも寮で生活しています。

 ハーバード大やスタンフォード大、UCLAなどといった大規模で、かつそれほど都市部にはない大学は、キャンパスに寮が隣接しています。朝、多くの学生が歩いて授業に向かっています。 我がニューヨーク大学の寮もキャンパスに隣接しており、NYCの中心地に住むことができるので、3年生の時に本校で1年生活するのが楽しみです。

 しかし、僕の通うニューヨーク大学上海校は大都市上海のど真ん中にあり、キャンパスの隣に寮を作るスペースがありません。なので、バスで20分ほど移動したところに寮があります。18階建てのアパート3棟にうちの大学の学生が住んでおり、同じエリアの他のマンションには上海ディズニーのキャストが住んでいます。たまにですが、散歩をしていると歌声が聞こえてきたりします。(笑)


 とはいえ、寮内のシステムはほとんど一緒だと思うので、ここからは海外大(特にアメリカ)の寮生活はこんな感じですよ、という体で僕の経験を交えながら話を進めて行きたいと思います。

*画像はイメージです



ルームメイト

 まず、部屋割りについてですが、基本的には学年ごとに割り振られます。うちの寮は全館禁煙なので関係ありませんが、タバコを吸う吸わない、酒を飲む飲まないなどの条件にあったルームメイトが割り振られます。1人部屋を選択できるのは2年生から、という学校が多く、1年生のうちは2人か3人部屋になります。

 僕の部屋は3人部屋で、イギリス人と中国人がルームメイトです。(全員一年生)2人とも僕と性格が似ていて、あまり余計な会話はしたくないというか、部屋の中ではあまりべちゃくちゃ喋りません。そういった性格の面も考慮されて割り振られているのかもしれませんね

僕たちの部屋(3人部屋でトイレ、シャワーは共用)

正直狭いです...


RA (Residence Assistant)

 各階に上級生(2年生以上)のRAがいます。RAは各階でなにか問題が起きた時、まず始めに連絡をとる人です。その他にも、フロアに住む人たちが集まってルールを決めたりするフロアミーティングを開いたり、各階の掲示板を作成したりするといった仕事をします。そういった仕事以外にも、先輩として相談に乗ってもらったり、みんなの頼りになるお兄さん、お姉さん、といった感じの存在ですね。

 うちの学校ではRAになると寮費が無料+給料ももらえるので、僕もやってみようと思いアプライしたのですが、ダメでした...3年生の時にもう一度チャレンジしたいと思っています。


寮生活で大変だったこと

 去年の9月にきた時は、かなり大変でした。これは海外大進学をした学生なら皆が通る道だとは思いますが、慣れるまでの1ヶ月2ヶ月は相当精神的に疲れます。


 いまでもよく覚えていますが、入寮日当日に飛行機で上海へ移動したのですが、飛行機が3時間以上遅延して、寮にたどり着いたのは結局夜中の1時を回っていました。ルームメイトは2人とも起きて待ってくれていましたが、疲れていたのでろくに話さず荷解きもせず、すぐに寝てしまいました。

 次の日からはオリエンテーションで盛りだくさんだったので、なかなかルームメイトと話せないまま最初の1週間がすぎました。2週目から授業が始まり、学校に行くまでの間などで徐々に距離を縮めていったという感じです。中国人のルームメイトには去年の国慶節(中国の建国記念日)の休みのときに、実家に招いてもらったり、イギリス人とは上海の寿司屋によくいったりして、良好な関係を気づけています。

中国人のルームメイトの親戚の結婚式に招いてもらった時の写真(左端がルームメイト)


 ですが、18年間家族と過ごしてきた僕にとっては、「血の繋がっていない他人が常に同じ部屋にいる」ということに対してなんとも表現しがたい違和感がありました。かなり和らぎましたが、いまでも少し感じることがあります。「1人になる時間がほぼない」ということは、結構大変なことです。別に常に監視されている訳ではありませんがなんとなく疲れるという感覚があり、慣れていくことによってその疲れる感覚が徐々に薄れていきます。


 また、大学生なのでそれぞれの生活リズムが違うということも生活に慣れるまでは大変でした。僕が割と朝早い授業が多いのですが、他の2人は僕より1時間半ぐらい長く寝ていられるので、僕がそーっと起きなければいけません。大変です。お風呂がなくシャワーしか浴びられないというのも日本人にとっては大変なことかもしれませんが、僕はもともとあまり湯船に浸かるのが嫌いな人だったので、そこはあまり問題ではありませんでした。


 そして、自分と全く違う環境で育ってきた人と生活するということは、その人と自分との生活習慣との間で妥協点を見つけなければいけないということです。極端に掃除ができない人とルームメイトになった友達が「ルームメイトがいつも部屋を汚すので、寮に帰りたくない」といっていて、結局部屋を変えるという事態までになったケースもあるぐらいですから、生活習慣は大きな問題になり得ます。

 僕の部屋でも一度エアコンをつけるつけないで喧嘩になりました。(後にも先にもこの時一度だけです。)あれは9月の終わり頃だったでしょうか。イギリス人はもともと寒いところからきているので、上海の9月終わりでも暑いと感じます。ただ、中国人の方はそろそろ寒いからエアコンを切りたい。僕は暑がりな方ですがイギリス人ほどではない。完全に板挟み状態でした。それから、設定温度高めでエアコンをつけておく、ということで妥協したと思います。こういったトラブルは日本人同士よりも他の国の人と暮らすと多くなりやすいので、僕が思う海外大の寮生活での大変なことの一つかなと思います。



これから寮生活をする人へ(海外大に限らず)

 今日から4月、新生活として寮に入る方も多いかと思いますが、寮生活で大事なのは「ほどよくワガママになること」です。きちんとコミュニケーションをとれば、お互い仲良くなることはできます。(喋っても仲良くなれないならルームメイトを変えてもらいましょう。性格が根本的に合わないという人もいます。)ですが、お互い譲れないポイントというところが数カ所は絶対に出てくるはずです。そこでどこを譲ってどこを押し通すか。そこが寮生活をよりよくする上でとても大事です。例えば朝早く起きないといけないから夜は静かにしてね、その代わり朝はそーっと起きるから、といった風にお互いの生活の尖った部分がカチッとはまるようなポイントを見つけられるといいと思います。



とはいえ今のルームメイトともあと2ヶ月でお別れ。

この記事を書きながら、本当にいいルームメイトにあたったなと改めて彼らに感謝しています。みなさんの新生活もうまくいきますように。




それでは

キョウトジン



 

 


あらくれ者のじぶんごと

私たちは「あらくれ」です。メンバー全員が荒くれた海を進む船のような人生をこれまで歩んできたことから、そう名付けました。全員が海外大への学部進学という道を選び、世界中で様々なことに挑戦しています。本ブログではその様子を日本に住む高校生や留学に興味を持つ人たちへ発信し、わたしたちの記事によって視野を広げてもらうきっかけになればと思っています。

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